2012年5月29日火曜日

日本のピアノ カワイ

日本のピアノ カワイ

「日本の楽器王」河合小市が切り開いた道

創業者の河合小市は、日本楽器(後のヤマハ)に入社し、
アクションの製作に成功するなど、寅楠や直吉から
「天才職人」と称された。
しかし、寅楠がこの世を去ると、
職人気質の小市は、日本楽器を辞職。
1927年には、「河合楽器研究所」を浜松市に設立した。
1928年にはアップライト第1号「昭和型」を、
翌年にはグランド・ピアノ「平台1号」を完成させ、
すぐさま販売を軌道に乗せている。
1950年代より、新しいグランド・ピアノを次々と発表。


1970年には、アクションなどに、
亡き河合小市の基本設計をそのままに踏襲した
「カワイ・グランドKGシリーズ」6種を完成させ、
そのマイルドな音色は「カワイ・トーン」として親しまれていた。
1980年には、グランド・ピアノ専門の東洋工場を建設し、
翌81年にはフル・コンサート・ピアノ「EX」を発表。
このピアノは、1985年、ショパン国際ピアノ・コンクールで
公式ピアノに認定され、2000年には、
予選からEXを選んだI.フリッターが第2位に入賞したことで話題を呼んだ。