2012年5月29日火曜日

世界的ピアノ・コンクールの公式ピアノ

世界的ピアノ・コンクールの公式ピアノ

同社は20世紀初頭に工場の数を増やし、
事業を拡大させるとともに、ベヒシュタインのシュレーゲルなど
ドイツから技術者を招聘し、技術の吸収に努めた。
第2次大戦後は、1947年からピアノの生産を再開し、
1950年に最初のフル・コンサート・ピアノを完成させる。
1957年、シカゴの楽器ショーに出品。
以後、輸出台数も増加し、
1962年にはピアノの生産台数を世界トップとした。
第4代社長川上源一の時代に、
生産ラインの合理化と量産システムが推し進められた。
同時に、スタインウェイに劣らない演奏会用の
コンサート・グランドを目指し、
1967年、「CFシリーズ」を世に送り出した。


ヴィルヘルム・ケンプによる披露演奏会が開かれ、
このピアノは高い評価を受ける。
その後もこのシリーズは改良を重ね、1991年に「CFⅢS」、
96年と2000年に「NewCFⅢS」が発表される。
これらのモデルは、ショパン国際ピアノ・コンクールを
はじめとして著名なコンクールや
音楽祭において、公式ピアノとして採用されるに至っている。
なお1987年に、創業100年を記念して、
社名を「ヤマハ株式会社」に変更した。