2012年5月30日水曜日

ピアノのルーツは?

ピアノのルーツは?

「ピアノ」と呼ばれる楽器が誕生したのは、
1700年頃だが、そのルーツは、
15世紀にまでさかのぼることができる。

「弦を叩く」楽器
ピアノは、「弦を叩く」ことで音を出す打弦楽器である。
この原理からそのルーツをたどると、箱型の胴に複数の弦を張り、
2本のばちで叩く「ダルシマー」という楽器に行き着く。
ダルシマー(原義は「甘い響き」)は、
現在でも民族音楽の楽器として各地に残っており、
代表的なものとしては、「ダルシマー」(英語圏)、
「サントゥール」(トルコ、イラン)、
「揚琴」(中国)などがあげられる。
われわれ日本人になじみがあるのは、
ハンガリーやロマ(ジプシー)の民族音楽で
使われている「ツィンバロン」だろう。


「弦をはじく」楽器
一方、同じ形態ながら弦を爪や指ではじいて演奏する楽器は、
「プサルテリウム」(プサロ=引っ掻く(ギリシア語))と呼ばれる。
おおまかに言うと、ピアノは「ダルシマー」が、
チェンバロは「プサルテリウム」が祖先ということになるだろう。