2012年6月1日金曜日

モーツァルトとピアノ曲


モーツァルトとピアノ曲

ピアノとともに生涯を歩んだ天才作曲家

モーツァルトは、幼い頃より天才的なピアニストとして
「神童」の名をほしいままにし、ヨーロッパ各地を演奏旅行して好評を博した。
ヴァイオリンの腕前も相当なものだったというモーツァルトだが、
本人は「ヴァイオリンはあまり好きではありません」と書簡に書き残しており、
やはりいちばん意のままになる楽器はピアノだったと思われる。


作曲のほうは、最初のピアノ曲を、
なんと5歳になったばかりの頃に書いたとされている。
それから亡くなる年まで文字通り一生の間、
ピアノのための作品を書き続け、27曲の協奏曲、
17曲のピアノ・ソナタをはじめとする膨大な数の傑作を残した。
なかでもピアノ協奏曲には、モーツァルトが
ウィーンで生活資金を集めるために頻繁に開催した
「予約演奏会」のプログラムとして書かれた作品も多く、
そうした作品は、もちろん作曲者自身が独奏者となることを
想定して書かれたため、
モーツァルト作も「カデンツァ」が残っている。