2012年6月1日金曜日

ピアノの名曲を聴こう 愛のあいさつ


ピアノの名曲を聴こう
エルガー
愛のあいさつ
抒情的で美しいメロディが世界中で愛される名曲

エピソード
サーの称号をもつ国民的作曲家エルガーも、不遇の時代は意味に長く、
彼がようやく認められたのは、40歳を過ぎてからのことであった。
<愛のあいさつ>は成功前の作品であったため、
出版社は二束三文でこの世界的名曲の版権を買い取ったと伝えられている。


エドワード・エルガーは19世紀末から20世紀初頭のイギリスの作曲家である。
イギリスは、17世紀のヘンリー・パーセルという大作曲家が活躍した時代以降、
音楽的には低迷期が続いたが、エルガーはそこに登場して数々の名曲を作り、
20世紀イギリス音楽復興の時代を開いた作曲家として評価されている。
彼の代表作のひとつである行進曲<威風堂々>第1番の中間部のメロディは
「イギリス第二の国歌」として国民から愛されている。
この<愛のあいさつ>は、彼が結婚する前に、
のちのエルガー夫人となる女性のために
書いた作品で、この曲を贈った1ヶ月後にふたりは婚約した。
ヴァイオリンやオーケストラへの編曲版でも盛んに演奏され、
抒情的で美しいメロディが世界中で愛されている名曲である。